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2017年5月18日 (木)

Movie Day

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映画は映画館で観るように出来ている。

何時の頃からか、映画館には出向かなくなった。理由は加齢と共に涙腺が緩んだからである。医学的には(老化により大脳の機能低下による感情抑制が効かなくなり、その結果涙もろくなる)のだそうだ。また、(ナルシズムの減少により他者に共感する能力が高まった)からだそうだ。どちらにしても、映画が終わり照明がつく。涙を流していたのが隣の人にバレる。みっともない。だから映画館よりはビデオを借りて観ることが多くなった。
しかし、巡礼先の海外では映画が安い。泣きそうな作品を避けることによって映画館に通うことが多くなった。インドのコーチンでは「モアナ」を観た。これまでアニメ作品は映画館では一度も観たことがなかったのだが、見終わると実に軽やかでウキウキした。子どもに戻ったような気分だった。どうやら還暦をすぎると二度目の童になるらしい(^O^)
学生時代はのちにシナリオ作家になる大澤と京橋にあるシネマテークや草月会館に通ったり、上映会を開催して飲み代を稼いだ。大澤は16mmで「彼女のお気に入り」を制作した。おいらも「ばいばいあげいん」を撮った。20代の頃の夢は映画監督になることだった。
過日「LaLaLand」を映画館で観た。ミュージカル映画もこれまで映画館で一度も観たことがない。ミュージカルは(こそばい)というのか学生時代から(アレルギー)でもあった。ところが、このLaLaLandには冒頭のシーンで圧倒されたのである。LSDをキメていればもっと楽しいと思えたが(^O^)それでも、カットなしの長回しの演出映像には驚かされた。アメリカはいいなあと素直に思ったのである。昔に見たニューシネマと呼ばれた「イージーライダー」を観たときとは全く違うアメリカがスクリーンの中で踊っていた。
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(写真は学生時代、みっちゃんと一緒に映画「卒業」や「イージーライダー」を観に行った)
学生時代はトリフォーやゴダール作品に任侠映画に実験映画などを漁るように観続けた。アメリカ映画はニューシネマ以外の作品は「アメリカ式ご都合主義」と軽蔑していたのだった。
さて、LaLaLandのチケット売り場である。若い女の子が席をどこにしますかと尋ねる。席を選ぶ。女の子が料金を告げた。
「えっ、わたしは老人ですので」
女の子はおいらをちらっと見て笑顔を作り直す。
「はい、1100円です」
おいらはチケットを受取ったあと踊りだす。女の子も踊りだす。列に並んでいた客も踊りだす。そんな幻覚を見たのはミュージカル映画を観たあとだからだろう。
映画館から街に出た。
街はいつもと変わらない。人々も同じだ。でも、おいらはバレないように軽くスキップして歩いていたのであります。

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