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2012年12月12日 (水)

親友

老いるほど「親友」が必要になるらしい。

友と飲み語り、ゴルフするのは大好きだ。だが、懐かしい昔話をしたいだけの付き合いはつまらないからしない。もちろんお節介も忠告もお断りだ。
ノーベル賞を受賞した山中教授のような人が謙遜したコメントは心地良いが、衆議院選挙立候補者の謙虚演説は、わたしは偽善者であります、と言っているようなものだ。
プールでも老人たちの会話がいやがうえでも耳に入る。
そのほとんどが悪口である。主張は生産的であるが、悪口は非生産的である。退屈が悪口を生産するのであろう。
なかには愉快な批判もある。批判とは物事を正しく評価することであり、非難ではない。むしろ、物事を積極的に肯定することである。そのためには物事を明瞭化しなければならないし、分析を必要とする。ボケた頭脳では出来る作業ではないのだが、ごくたまに脳回線がショートしたように閃くのだろうか、鋭い批評をされる老人とジャグジーでご一緒する。その老人はガン摘出手術を2度して激ヤセになり、3度目は絶対にしません、あれは人体実験ですな、と言い残したきり会っていない。
その老人だったか、欲しいもんはもう何もないけど、親友がおればええと思いますなあ、と言っていたような。その人の言う親友とは先立たれた奥さんのことであったか、それとも愛人であったか、男友達ではなかったように思う。
この人は独居老人であった。娘さんがいたが娘に迷惑をかけたくないと入院中は完全看護にしたそうだ。老人は元大手鉱業関係会社の人でアメリカにもいたことがあるらしく英語も話せた。一度プールの外で出逢ったことがある。NYヤンキースのキャプをかぶりジーンズ姿だった。
さて、おいらの親友は小学校時代からのワル仲間だったが3年前に死亡した。まだ60歳だった。東京には大学時代からの友人がいるが、ごくたまに電話で話す程度である。
今やわが身を漢字表記すれば「独居徘徊酒飲肩腱板断裂症痛風持頻尿有財産無老人」となる。これでは女親友など出来るはずもない。
ならば、今一度海外放浪老人になるほかあるまい。来年の今頃は友人ポールのヨットでプカプカ。果てしなく広がる空と海がわが親友である、なんて書くと「空海」じゃん。
やれやれ、月曜のゴルフに備え色即是空ショット練習でもしてくるか。

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