« Rehab | トップページ | 横山こうじ写真展 »

2012年11月30日 (金)

ひんにょうvsひんにゅう

滑舌が悪い、とよく指摘されたものである。

酒が入るとさらにひどくなる、らしい。根がいい加減だから正確な発音でなくても通じればいいと、そのまましゃべり続ける。
この傾向は中学生に遡る。
国語や漢語授業で先生に指名され朗読させられた。読めない漢字は前後の意味から、こう読むのではないか、それともこうか、など迷いながら、ごまかしながら読み上げ、漢文などは視覚的に発音したから、どうしても滑舌が悪くなる。
そもそも、わが母は子どもに知らない、分からない、とは応えたことがない人であった。なにを質問しても迷うことなく堂々と答え「そんな事も知らんのか、アホやなあ」と胸を張ったものだが、おいらが中学に進むと、そこで教えられることと、母に聞いた答えとの違いを発見するのである。
話を昨夜の食事会に戻す。
さて、ワインを共にした20代の女性の母はわたしより10歳年下だそうだ。
「でも、南雲さんは若く見えるし、ステキですよ」
若い人からのお世辞には自惚れることにしている。自惚れは見栄のように嘘を張らないでいいし、なによりも陽気である。
「ひんにゅうだけどね」
「ひどい、わたし、し、ですよ」
「し、て、なに?」
「ここ、C、なんですよ」
ギャルは自分の胸を指さした。そこで頻尿というべきところ貧乳と発音したと省みた。
レストランでいきなり頻尿の話題が出ると思わないギャルと最近頻尿と思い込んでいる徘徊老人。会話はぐいっちょになった。彼女からは矢継ぎ早に質問が飛ぶ。
そこで、おいらはわが母を真似て彼女からの質問には迷わず答えを出してやった。
でも、その答えが正しいのかどうかは神のみぞ知るだ。

|

« Rehab | トップページ | 横山こうじ写真展 »

MOTHER」カテゴリの記事