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2007年7月 8日 (日)

サッカー大好き3

Hp_scands_7782315154ブラジル代表GKシジマールを取材したときにプレゼントされた写真。

サッカ一はその国の文化、人種、さらに歴史が色濃く反映するスポーツである。
ブラジルは個人技とサンバの応援。ドリブルで相手を抜く度に歓声が沸き、ゴ一ルを決めればエクスタシ-に酔う。だが、彼らの練習は凄まじかった。ブラジルのプロサッカーは強くなるはずだと痛感した。
ドイツはゲルマン民族らしく統一された試合運びと不屈の闘志。一見派手に見えるイタリアだが、守備は固い。サッカ一を生んだ紳士の国・イギリスは激しい当たりとロングパス。
「日本はこんな戦い方をして、こんな感じで得点を決める、そんなイメ-ジが浮かばないですね。韓国にはチ-ムカラ-があるし。単純だけど決まった戦術とイメ-ジがあります」
在日朝鮮蹴球団でプレ-していた金秀昌さん(当時25歳)は日本と韓国のサッカ一の違いをこう指摘した。
「確かに日本のサッカ一には決定力が不足しています。センスはいいけど、これだという主張がない。
韓国に比べて、どこか弱々しく見える。でも日本は組織力があるし、中盤の選手のテクニックはアジアNO1でしょう。ただ相手の当たりが弱いと通用するんですが、当たりがキツいと、その技術が発揮できないですね。W杯の相手は世界のトップです。1対1に弱い日本は苦戦するでしょうね」
これが常識的な分析である。にもかかわらずスポ-ツマスコミは日本代表には若き天才指令塔・中田のキラ-パス。ギネスブックに申請すべきゴンの4試合連続ハットトリックがあると主張するが、それがW杯で通用するかは別の話だ。アジア代表が2カ国から3カ国に枠が広がり、やっと出場できた日本である。そんなに甘い結果はあり得ない。
「韓国はサッカ一が国技だし、みんな自分たちのサッカ一を知っています。当たりの強い試合も多くこなしてますし、どんな相手でも自分たちのプレ-をします。それとW杯を経験してきたことで、選手たちも国の代表として戦う意気込みもしっかりしてます」(金さん)
ところが、日本のマスコミはパラグアイに引き分けると、緒戦のアルゼンチンとも引き分ける。親善試合で韓国に破れたジャマイカは弱い、日本は勝てる、と報道したのである。
ワールドカップはそんな軽く甘い大会ではない。日本の強敵、韓国はW杯で1勝も上げていないのである。また試合が原因で国家間の紛争に発展したことも、民族対立が激化することもある真剣勝負なのだ。出場国は高い次元の愛国心で挑んでいるのである。
わが日本はどうだろうか。政府はW杯出場の盛り上がりに紛れてサッカ-クジ法案を可決。口ではスポ-ツ振興だとか、青少年の健全な育成などと綺麗事を並べているが、本音は文部省の自己資金集めであり、文部官僚たちの天下り先を作ることが目的なのだから呆れる。それほどスポ-ツ振興資金を集めたければ、野球賭博が公然と行われているお国柄である。野球クジのほうがサッカ一クジより馴染みやすい。おまけに暴力団の資金源を絶つためにも意義があるというものだ。
スポ-ツマスコミは太鼓持ち解説者に根性や大和魂を引き合いに出させ、マゾヒスティクに「玉砕」を叫ぶお粗末さである。
いくらサッカ一が政治や商売の道具であっても、これでは旧日本軍である。いい加減にナショナリズムを煽り、 リアリズムを失えばどうなるか。この国の歴史が教えているではないか。それとも、スポ-ツマスコミは日本代表が敗北すれば次は「戦犯」を見つけ出し、裁くつもりでいるのだろうか。
W杯に出場することになったおかげで日本の政治もスポ-ツマスコミも、サッカ一に関してはその程度の国だと分かっただけでも成果はあったといえよう。
野球やバスケが圧倒的人気を誇るアメリカでのW杯開催でクリントン大統領はこう言ってのけた。
「W杯は地球上で唯一の世界語である」
今回のフランス大会は2002年に共同開催する日本と韓国の新しい関係を作り上げていく歴史的なサッカ一元年の始まりになることを期待して止まない。

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